年金 「夫婦で2等分」への意見

 

・・・日経新聞社 集約の意見を紹介します・・・

 

 

「夫婦で2等分」に賛成と答えた人のご意見

・勤めに出るか家事専業かは家庭内の役割分担だが、収入の半分は妻に権利があるのだから2等分する制度は正しい。ただ、遺族給付は段階的に減らしてはどうか。

 

・賛成ですが、夫婦としての期間が短いのに支給だけが2等分では、これまでとは別な不公平感が出る。結婚期間を加味してほしい。

 

・夫が亡くなった後も妻が年金を半額もらえるならば、一般的に妻は夫よりも長生きするので合理的な案だと思う。一般的には家計は一緒なのでどちらの名義で支給されるかは問題ではない。

 

・専業主婦も保険料を支払う仕組みに変更すべきだが、現行のまま何も変わらないのと比べると一歩前進したといえる。

 

 

「夫婦に2等分」に反対と答えた人のご意見

 

・婚姻期間に応じて夫婦間で案分するのならまだしも、2等分は理屈に合わない。制度改正が頻繁に行われすぎで生活設計もままならない。責任は政府自身の怠慢にある。

 

・妻がいなければ、私の社会人生活は苦労や精神的・肉体的負担が大きかっただろうと推察される。しかし2等分には反対だ。

 

・2等分する案はいずれか一方が死去した時点で、実質的に年金が半減することになり、実質的な年金の大幅な減額を意味する。

 

・配偶者が先に死んで遺族年金になったときに2分の1のままでは暮らせない。合算して同じならわざわざ2等分にするは必要ない。それでなくても夫が長年働いて納めてきた年金は夫の年金としてありがたく受け取りたい。

 

・専業主婦に対するなんらかの特別な対応は考えるべきだが、現行制度は自営業者に不平等であるし、2等分案は専業主婦を優遇しすぎだ。

 

・厚生年金の配分は個別に決めればよい。一律半分とは短絡すぎる。

 

 

「妻に保険料負担を」と答えた人のコメント

 

・妻も社会を構成する一員だ。給付に見合う負担はすべきだ。厚労省の「場当たり」的な年金行政の犠牲者は年金受給者だ。

 

・自営業の妻は国民年金を納めており、もらえる年金額は生活保護受給額をはるかに下回る。みなしで収めたとするのはおかしい。妻の基礎年金分も別途納めるべきだ。

 

専業主婦がタダとみるのは間違いだ。夫がその分も払う制度だ。そのために共働きの世帯は二重払いとなる。妻も保険料を払う代わりに夫、単身、共稼ぎ、それぞれの保険料を引き下げるべきだ。

 

妻に負担させるのは、専業主婦の家庭では現実的ではない。夫婦間で夫が負担する、もしくは、妻が働くといった選択をすべきだ。妻が働くことで女性の社会進出が促される。大きな経済効果があると期待したい。

 

 

「夫が追加で保険料」と答えた人のご意見

 

・妻が保険料を支払えないのだから夫が払うのは当然である。なぜ単身者が専業主婦の保険料を負担しなければならないのか。

 

・専業主婦が何の負担もせず年金を受給できる根拠を説明すべきだ。現行の制度は女性の社会進出を妨げ、男性の女性軽視を推進する。いまだに妻を専業主婦にすることで自分は甲斐性(かいしょう)があると勘違いしている男性がいる。

 

・夫の給与ならびに妻の給与、すなわち世帯収入に応じて年金保険料を支払うべきだ。払うのはどちらか給与の高い方。また所得税と同様に確定申告を通じて調整する。

「妻の基礎年金を減額」と答えた人のご意見

・専業主婦が就業し保険料、税金を負担するよう促すには減額が一番効果的だ。もしくは妻単独で保険料を負担する。世帯単位ではなく個人単位の制度にすることが重要だ。

 

・保険料を払っていない期間は減額するのが最も公平だ。夫の年金が多ければ妻が一人残った時遺族年金を受け取れる(夫は遺族年金がもらえない)。この先、個人単位の制度を目指すならば、妻分の保険料を納めさせるのが公平だ。

 

 

「夫婦で2等分」でいいと答えた人のご意見

 

・日本では、中高年女性が正社員の身分を得て維持していくのが困難な時期が続いた。若い世代が知らない不公平感を抱えている人が多いことを看過しないでほしい。

 

・年金制度だけを見て不公平というが、税制などでは別の不公平感も生まれている。全てに公平感を持てる制度にするのは不可能なのではないか。落としどころの問題だと思う。

 

・既婚女性が家庭から出て働きやすい環境が整わないうちは、専業主婦への負担増は不十分な政策だと思う。夫は専業主婦の妻に生活の負担を課している。厚生年金を夫婦で分けるのもよいのではないかと思った。

 

 

「現在のままでいい」と答えた人のご意見

 

 

・国民年金、共済年金も含めて見直すべきだ。厚生年金の一部分だけをみて変更するのはおかしい。

 

・所得に応じて厚生年金が支給されることが不公平とは考えられない。自営業者について正しい所得額の把握を行い、自営業者であっても第3号という位置付けを考えるのが先決だ。

 

・専業主婦に年金料負担を求めるのに一理はあるが、わが家の妻は4人の子育てに奮闘し、4人の子供が成人して年金料を負担している。妻は立派に年金制度に貢献してきたと私は評価している。

 

・夫の厚生年金を2等分するなら、所得税などの課税対象も2等分する。そうすれば税額も低くなり、政府のいいとこ取りはなくなる。しかし、現行制度は厚生年金で国民年金財政を支えるための補償ではないかと思うため、変えなくていい。

 

 

 

 

 

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