過労うつ病自殺 7050万円賠償命令確定

 

・・・「ニコン」 過労うつ病自殺訴訟 最高裁・・・

 

 

大手光学機器メーカー「ニコン」(東京都)工場に派遣され、自殺した上段勇士さん=当時(23)=の遺族が、同社と派遣元の業務請負会社「アテスト」(名古屋市)に計約14400万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)は930日付で、両社側の上告を退ける決定をしました。

 

 

これにより、両社に計約7050万円の支払いを命じた二審判決が確定したことになります。

 

 

 一審東京地裁は、上段さんの業務には精神障害を発病させる恐れのある強い心理的負担があったと指摘し、自殺は過重な業務によるうつ病が原因で、両社は健康状態の悪化を予見できたのに必要な措置を取らなかったとして、計約2488万円の支払いを命じました。

 

 

二審の東京高裁は賠償額を約4500万円増額し、約7050万円の支払いを命じていました。

 
 

 二審判決は一審東京地裁判決同様、自殺原因を過労によるうつ病とし、派遣元と派遣先双方の注意義務違反を認定しました。

 

 

 請負会社は「うつ病の発症から自殺までの期間が短く、結果回避の可能性が低かった」と主張し、一審判決は減額理由としましたが、二審判決は「過失の重大性と直接関係がない」と否定しました。

 

 

 二審判決によると、上段さんは窓や休憩スペースのない部屋で製品検査業務を担当していました。

 

 

 不規則な長時間勤務が続き、退職を申し入れたが認められず無断欠勤となり、寮で自殺しました。

 

 

  

 

 

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