本日の日経新聞・夕刊に、「50年後の日本、65歳以上5人に2人、総人口3割減8674万人――厚労省推計」という記事が載っていました。50年後というのは、だいぶ先のことで、私自身も生きていないと思うのですが、現在の人口から4000万人以上も減少することになります。全体の人口は減少するものの、65歳以上の人口は反対に増加するようです。50年後は、65歳以上の高齢者は3464万人、率にして人口の39.9%を占めるようになるそうです。

先日、健康保険の保険料の件で少しお知らせをしましたが、熊本県の協会けんぽの保険料は毎年増加しています。これは、健康保険の財政のアンバランスに起因しており、高齢化の進展とともに健康保険の支払いが増加していること、一方で、サラリーマンの平均給与額は減少を続けており、所得をもとに算出される保険料収入も伸び悩んでいること、景気低迷から健康保険に加入していない非正規労働者の割合が増加していることなどがあげられます。

こういった記事が出てくるということは、現在の保険制度を維持していくのは困難だという厚生労働省のメッセージなのでしょうね。国会では、消費税増税の議論もなされており、消費税増税分の一部は社会保障費に当てたいとの説明もなされています。景気が低迷している中で消費税率を引き上げるのは論外だとの意見もありますが、こういった状態だと消費税増税も止む無しかな、と考えてしまいます。

もちろん、その前に不必要な財政支出を見直して欲しいと強く願っているのですが・・・