今日の午後は広島地労委主催の労働紛争に関するセミナーに出席していました。
地労委の主催する「あっせん」は全く人気が無いようです。それに対して、労働局が主幹する「あっせん」はある程度は繁昌し利用者がそこそこはいます。地労委は、「あっせん」の人気がないから、その宣伝のために、このセミナーを開いたのだと言っていました。
そのような地労委主催のセミナーですから、流石に「ピントがボケている」ような気がしました。確かに国立劇場楽団員が労組法上の労働者と最高裁で認められた判決が4カ月前にありましたが、「労働者の定義」を今さら聞いても、面白くも何ともありません。
しかし、広島電鉄(広電)の労組委員長はお話しは面白かったです。「非正規社員をいかにして正規社員化するか」を目的として、そのために人件費総額が出来る限り増えないように職務給制賃金体系を導入し、60歳近くの高給取りの社員さん達の賃金が減額されるので、この人達の同意を得るために60歳定年制を65歳定年制に変更するよう会社と交渉したり・・・・、色々面白い話を聞くことが出来ました。
知恵を働かせ、タイミングを間違えないように、かつ長期戦略を練って実行していくと、いずれは夢が実現できるものだナと思いました。
セミナー講師の中に知り合いの弁護士さんがいたり、受講生の中に知り合いの弁護士さんがいたりして、予期せぬ人々を数年ぶりにお会いできたことがラッキーでした。