ある女性から電話で「母は国民健康保険に加入しているのですが、保険料を滞納していて短期健康保険証の扱いとなっています。しかし、医者から『手術を早くした方が良いが、高額療養費として80万円程度が必要です』と言われたので、海田町役場に行って限度額認定証の発行を依頼したら『滞納者には限度額認定証は発行できません』と言われ途方にくれています。私も母も所得が低いので80万円ものお金を融通することはできません。何とか良い方法は無いでしょうか?」という問い合わせがありました。電話を通じてですが、悲痛な叫びが聞こえるようでした。
そこで、私に一任いただいて良い方法を探すことになりました。
まずは、海田町役場に電話して、どのような説明をしたのかを確認することからです。
海田町役場に電話した処、
①保険料滞納者には限度額認定証の発行はできないが
②住民税の非課税世帯であれば、医療費は対象外だが食事代等の費用は減免対象となる
とだけ説明したようでした。
そこで、高額医療費の貸付制度は利用できないだろうか?と質問した処
「担当ではないからわからない」
とのことだったので、担当を教えてくれるように依頼しました。案の定、セクショナリズムの固まりで説明し、一般の人には理解できなかったらしいと判断しました。
そうした処、やっとこサで「社会福祉協議会」の電話番号を教えてくれました。
早速、社会福祉協議会に電話したのは言うまでもないことです。
社会福祉協議会の担当者に事情概略をお話しした処、
本来は海田町役場で申し込むべきものなのだが、社会福祉協議会に本人が来て説明してくれれば、社会福祉協議会から海田町役場に働きかけて、できるだけ貸付制度が利用できるように便宜をはかってくれることになりました。但し、来所するときには
①世帯全体の課税証明証
②本人の健康保険証
を持参するように言われました。
どうなることかと心配していましたが、夕方になって「上手くいきそうです。ありがとうございました」という電話があったので安堵しました。
私も倒産して苦い経験をいくつもしましたが、こような人を助けることで社会への恩返しをしていきたいと思っています。