電話で「障害基礎年金を申請する書類の書き方がよく分からないので教えてもらいたい」という依頼がありました。
私は「会社を元気にする社会保険労務士」ですが、勉強のために引き受けることにしました。ここの処、障害基礎年金のご相談が続いています。
この人から状況を良く聞くと、この人は小学校の先生をしていた人で、「うつ病」に初めて罹患したときは暫らくの休業でほぼ治癒していたのに、その段階で転勤命令があり、それが発端と再発し現在も休業している状態であることがわかりました。
小学校の先生ならば地方公務員共済、または私学共済の対象者の筈だがナ?と思いながら確認すると正にその通りでした。書類は共済組合が本人に交付したもので、日常生活の申告書は共済独特の書式でしたが、初診証明、診断書等は国民年金の書式でした。共済組合も初診証明と診断書は国民年金の書式を使うことを初めて知りました。
この方に障害年金のことをどの程度知っているのかと思って質問した処、共済組合からも説明はほとんどなく、この人の知識は皆無の状態でした。
そこで、障害基礎年金と障害共済年金とについて概要を説明し、その上で障害等級について簡単に説明をしました。ここの処、障害基礎年金のご相談が続いてるので、間違えることも不安に思うこともなく説明することができました。
そして、申請書に添付すべき必要書類(戸籍謄本等)があることをお話しすると全くご存じないこともわかりましたので、共済組合に確認するようにご依頼しました。共済組合の場合は国民年金と添付書類が異なる場合があり得ますので、共済組合に直接確認してもらうのが一番の早道なのです。
これで、現在の私は2件の障害基礎年金手続を抱えこんでいる状態となってしまいますが、しかも両方とも病名は「うつ病」ですが、依頼人を間違えないように注意しながら処理していこうと思っています。それにしても、いかに「精神疾病」が急増しているかがわかるような状態です。仕事の性格が変わり、時間と目標に追われ、結果として自分でワークライフバランスを保てなくなっている人が多いのではないでしょうか?