ある会社から給与体系を再構築する依頼があったので、資料を引っ張り出していたら、数年前まで私がモデル賃金分布図として使っていた資料が出てきました。
懐かしいなと思いながら眺めていて気づいたのは、一般事務職の賃金水準が大幅に下落していることです。一般事務職の人の賃金水準が数年前のモデルの見習職の人の水準まで落ちているのです。確かに、ハローワークの有効求人倍率を見ても供給過剰の状態が続いています。
それに対して、現業職の人や営業職の人の賃金水準は数年前の水準を維持しているか若しくは若干上昇していました。
パソコンとそのソフトが発達して、昔し一般事務職の人がやっていた仕事が次第に合理化され、一般事務職(特に総務や経理)の人の賃金水準が下落したのではないでしょうか?
毎月月初めにハローワークの賃金集計データを届けている会社がありますが、その会社では特に時給の変遷を記録されており、総務部長はその推移表を見ると大変に参考になると言われていました。
労働力としての賃金であれば相場の変化が面白いで済ませられますが、生活者としての賃金と考えると大変な時代(物価水準は下がりましたが)となったと思います。やはり、会社勤め(宮仕え)の人も「他人より秀でた何か」がなければならない時代となったようです。
大学を卒業しても就職口が無い時代ですから・・・!!
大昔に植木等という俳優が「大学出たけど・・・」という歌を歌ってましたよネ・・・。
ところで、昨日、パソコンのアップル社の(故)スティーブ・ジョブス氏のスタンフォード大学卒業式の講演録画をフェイスブックで見ました。あの方は大学を卒業されていないのですネ。それでも世界の冠たるアップル社を創られた訳です。何のための大学なのでしょうかネ?