昨年、社長交代した中堅会社から中堅幹部の研修についての相談があった。
手法ややり方は色々と考え方次第であるのだが、息子が昨年社長になったばかりだから、社長と中堅幹部のベクトル合わせが必要な時期に入っているだろうと判断して、「バランス・スコアカード」で事業計画を協働作成する手法を研修内容とすることをお勧めした。3年後の会社のあるべき姿を新社長と中堅幹部が協議して作成することを通じてベクトル合わせをするようにという趣旨だ。どうしても先代の社長(=現会長)のブレーンとなっていた中堅幹部と新社長(=息子)のブレーンとなるべき人達に軋轢が生じるから、「バランス・スコアカードの技法を実習してみる」という名目で軋轢を防ぎながら、うまく事業を承継すること、しかも社内で自由闊達な意見が出る社風を作り上げることが目的だ。
当初はバランススコアカードの紹介だけが目的だったが、上手く研修ともドッキングできそうだ。やはり中堅幹部ともなれば、「全体を見通し、その見通しを元に担当部署のあるべき姿や行うべきことを企画・計画・実行すること」が必要となり、またその点が下級幹部と一番違う点ではなかうか?