中小企業相談支援事業最低賃金総合支援センターで相談員(4回目)をしています。この事業は大変に良い事業です。
先日も、私の通常業務で、ある顧問先から「欠員補充として新卒を数名入社させたら、ゆとり教育で育った為か、2ケ月経っても全く成長しない。その分、古参社員の負担が大きくなり残業が著しく増えてしまっている」という相談をうけました。このとき計画的な教育を行うよう教育制度を明確にすることを勧めたことは当然のことですが、同時に従来不明確であった給与体系の洗い直しを含めて新人採用方法と労務管理方法も提案しました。そして社長にコーチングをした結果、明らかになったボトルネックは残業代と最低賃金法で定める最低賃金でした。この企業は衣料品メーカーで既に日本国内での存続は難しくなっています。しかし、それでも何とかして生き延びようと社員と一丸となり努力されています。そして社長曰く「こんなに最低賃金が高くなり、社会保険料も高くなったのでは廃業した方がよほど楽かもしれない」と嘆いていらっしゃいました。このとき、「廃業するならそのノウハウを提供し手伝うが、是非前向きな姿勢でモノゴトを考えるようにしてもらいたい」と私がお話ししたことは言うまでもありません。その上で、私からの色々な提案を続けています。
こんなサービスが無料で受けることができる訳ですから、この中小企業相談支援事業最低賃金総合支援センターは素晴らしい制度だと考えます。
場所は広島の銀山町電停の傍にある社会保険労務士会で、担当者は毎日変わりますが土日祭日を除く毎日やっています。