顧問先が住宅手当を変更したので変更届を労働基準監督署に持参した処、相談員さんのいるカウンターはどこも満席だった。仕方が無いから、順番待ちをしながら相談員さんがどのように対応するのかを観察させてもらった。どのカウンターも労働紛争の相談であった。ヤレヤレ長く待たされそうだなと思っていたら、やっと知り合いの労働基準監督官が帰ってきたので、カウンター外で受け付けてもらった。労働紛争の相談の1件は「労災事故が関係している解雇問題」、もう1件は「未払賃金」、残りの1件は「残業代未払い」のようだった。
その後は、顧問先で「労災で右指を被災してから3週間後に初めて通院した従業員さん」がいる会社に訪問した。過去の私の経験から、①上肢障害は日常生活に起因性があることも多いので審査が厳しいこと、②ましてや事故発生から3週間も経過しているので余計に厳しくなるであろうことを伝えたうえで、しかしやはり労災事故には変わりがないから申請書は提出するように説明して書類を渡した。約2ケ月後位に労基署からの問い合わせが間違いなくあると思う。しかし、3週間も痛みを堪えて仕事をしていたなんて、我慢強い従業員さんだナ!! 私の過去の経験では、右ひじを被災した労災事故で労基署が会社調査に訪問し、本人と3時間位話し合いをしている途中で本人が時間がもったいないと言い出して労災申請を取り下げてしまったことがある。