「なんでうちの部下は報・連・相ができないのかな・・・」
よく聞く話です。

でも

その原因は上司のあなたにあるのでは!?
こんなことがありました。

社員が退職したので

担当者が社会保険の退職手続きをしようとしたところ

この社員を社会保険に加入させていないことに気づきました。

給料からは保険料を引いています。

今からでも加入手続きすべきか

それとも加入しないで保険料を返すべきか

担当者は一人で悩み続けました。

3日間悩んだあげくようやく上司に報告。

「何やってるんだ!ミスばかりして!!しっかり仕事しろ!!!」

上司にこっぴどく怒られました。

さて

このケースみなさんはどう思いましたか?

「この担当者使えないな!」

たしかに

ミスは多いし報告も遅い・・・。

でも

報告が遅れたのは自分なりに対処法を考えていたからということもあります。

「いや、まずは報告して上司の判断を仰ぐべきだ!」

そのとおり。

実はこの担当者

3日間悩んだのではなく悩んだつもりになっていたのです。

「どういうこと???」

実は上司が怖くて報告できなかったのです。

上司は何と言って怒りましたか?

「何やってるんだ!ミスばかりして!!しっかり仕事しろ!!!」

いつもこの調子です。

誰だってイヤになります。

叱ることは必要です。

しかし

叱るだけでは何の解決にもなりません。

叱った後の指導が上司の本当の役目です。

「いいことの報告は後でもいい。しかし、悪いことはすぐに報告しろ」

よく聞きます。

そのとおりですが、

報告するたびものすごい勢いで怒られるのでは

躊躇するし隠したくもなりますよね。

本当に悪いことをすぐ報告してほしいのなら

悪い報告を怒ってはいけないのです。

ただし

報告が遅れたり隠したりした場合は怒らなければいけません。

そうすることで

本当にいけないのはミスすることより

その報告が遅れることや隠すことだということがわかるのです。

今回のケースで上司はこのように怒るべきでした。

「なんで3日間も報告しないんだ!悪い報告はすぐにしないとダメだろ!!」