マッチング拠出年金 拡大

・・・節税メリット 大・・・


 運用次第で将来受け取る年金額が変わる確定拠出年金(日本版401k)で、社員が掛け金を上乗せできる「マッチング拠出」を導入する企業が増えていることが分かりました。

厚生労働省によると、制度が始まった今年1月時点で75社だった導入企業は5月末で782社に増えました。

 社員にとっては年金の原資が増えるうえ、節税メリットが大きい制度であるため、福利厚生の拡充へ導入する企業はさらに広がりそうです。

通常の確定拠出年金では企業は年間に最高61万2千円まで掛け金を拠出できますが、厚労省によると各企業が規約で定める拠出額は年間平均で16万7千円にとどまります。

マッチング拠出を導入すれば社員それぞれの判断で掛け金をさらに増額でき、社員の年金原資を増やせることにメリットがあります。

社員が拠出する掛け金が全額所得控除の対象になることも魅力の一つで、例えば年収500万円の人が毎月1万円を拠出した場合、年間2.4万円の税負担が軽減されます。

加えて確定拠出年金は運用益が非課税となり、預貯金の利息収入などが20%課税されるのとは対照的です。

 注意したいのは掛け金に限度額があることで、企業と社員の掛け金の上限は月額5万1千円、他に企業年金がある場合は2万5500円で、社員の拠出額は企業の拠出額以下に抑えなければなりません。

また、年金の受給年齢まで中途解約ができないため、老後の備えの掛け金を増やしすぎると、日々の生活費や教育資金などを圧迫することもあります。




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