脳損傷に労災認定を 国を提訴

 

・・・職場で事故 後遺症患者2人 横浜と東京地裁・・・

 

 

仕事中の事故で、脳に損傷を負う「軽度外傷性脳損傷(MTBI)」になったとして、横浜市と川崎市の患者二人が、国に労災認定を求め、横浜、東京両地裁に提訴したことが分かりました。

 

 

横浜地裁は27日付、東京地裁は22日付で、MTBIは、コンピューター断層撮影(CT)などの画像に異常が現れないことが多く、症状の因果関係を問うのが難しいため、労災で救済されにくいとされます。

 

 

 横浜地裁に訴えたのは、横浜市の元土木作業員、田村さん(40)で、東京地裁に訴えたのは、川崎市川崎区の元派遣社員舞さん(48)の二人です。

 

 

 訴状などによると、いずれも2004年、仕事中の事故で、首などを痛めましたが、頸椎(けいつい)捻挫と診断されました。

 

 

このため、軽度の障害と認定され、労災で一時金が支給されただけでした。

 

 

 仕事もできず、症状が治まらないことから再検査を行うと、田村さんは昨年、舞草さんは07年、MTBIと診断されました。

 

 

二人は労働基準監督署にMTBIとして労災認定を新たに求めましたが、「事故との因果関係がない」といずれも認められませんでした。

 

 

 原告側は「症状は事故直後から現れ、事故以外で頭に外傷を受けていない。因果関係があるのは明らか」と主張、労基署の処分取り消しを求めています。

 

 

 田村さんは左半身まひで、つえがないと歩けず、味覚も失い、食事をしても味がしないといいます。

 

 

言語障害も残っており、「体が痛くて普通の生活もできない。せめて労災を認めてほしい」と、たどたどしい口調で懸命に訴えました。

 

 

 

 

 

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