地域労組が労働紛争に介入してきた。これだけ個別労働紛争解決のための制度が普及しているのに、まだ地域労組が健在で個別労働紛争に介入してくるとは・・・・。数年前にも残業代未払い問題で地域労組が介入してきた企業のお手伝いをしたことはあるが・・・。
地域労組から届いた郵便物には、個別労働紛争解決の教科書にある通りの質問事項が並んでいた。慌てふためき不安に陥っていた労務担当者に、誠意をもって団体交渉に臨むようお話しし、簡単ながら対応マニュアルをお渡ししておいた。
バイク事故で怪我をした(私傷病)従業員が治ったから働かせてくれと言ってきたが、医師の診断書を見ると、まだ条件付きでの就労許可であり、完治はしていないが治療を終了するという内容であった。そこで会社は怪我が再発したり後遺症が出たりすることを心配して、新しい技術研修を受けさせた後に新たな仕事を担当させようとしているのだが、従業員は研修をうける場所が通勤に不便(1時間半強の通勤)であることが不満のようだ。
この事案に地域労組がどう対応するかが興味ある処だ。