昨日のテレビ朝日「報道ステーション」にて、国民健康保険の特集がありました。

福岡市のケースを取材していました。
福岡では、健康保険証を持っていないと見られる市民が多くいるそうです。
その理由は、保険料を滞納した為、という事でした。

国民健康保険は、個人事情主などの社会保険に加入していない人が対象です。
この方たちの構成は、実際には、
退職して次の職を探す期間の人、定年退職して年金で暮らしている人、
が多くなります。

その為か、所得の内訳を見ると、年間所得100万以下の層が最も多いとの事でした。

国民健康保険は、セーフティーネットである、キャスターが述べましたが、
まさにその通りです。
その事が、所得金額で見た時の被保険者の結果と一致していると見る事ができます。

そして、国民健康保険は、当然、国民健康保険の被保険者の保険料を中心に、運営されています。
所得の割りに、保険料が高いと感じてしまう金額になってしまう結果が生まれています。

そうして考えると、社会保険は、現役労働可能年代の方しか、被保険者となっていません。
つまり、働いて賃金を得る分、高齢の方たちより、所得は高いでしょう。
その被保険者全体で、社会保険(健康保険)の運営を実施する分、
一人当たりの負担は、国民健康保険ほど、負担感が強くないのです。

「報道ステーション」にて、月収17万円の息子と暮らす、親子世帯の月間国民健康保険料は、
3万円を超えている、との事でした。

社会保険では、
標準報酬月額17万円で、健康保険料は約16000円(介護保険・事業主負担含む)。
標準報酬月額20万円で、健康保険料は約19000円(介護保険・事業主負担含む)。
この息子さんが、社会保険加入者ならば、上記の様な健康保険料で済みます。
月額3万円となる健康保険料は、社会保険では、標準報酬月額32万円の人になります。

また、上記と別の取材を受けた健康保険証の無い方が、再度保険証をもらう為には、
過去2年分の未納分として、50万円の支払いが必要との事でした。

セーフティーネットといいきれるのか、福岡市の現状を見ると、考えさせられます