先日、年金勉強会に出席したところ、講師の先生のところにも、
「ねんきん特別便」が届いたとの事でした。

その先生は、社会保険労務士で、その業務の中でも、特に年金の事はお詳しいです。
ですから、自分の年金記録について、誤りはあり得ません、との事でした。
今までにも、きちんと自分の履歴を確認し、
記録漏れや、記録上の社名間違いが無いことを、充分に把握しています。

そんな方のところに、年金特別便が届いたそうです。
これでは、逆に信頼が揺らいでしまうのではないかと、考えます。

届いた本人は、そんな馬鹿な、とは思いつつも、記録を確認します。
しかし、期間は全て埋まっていますし、社名も間違いない。
どこにも、記録を追加する余地が無いのに、
『消えた5千万件の中にあなたのものと思われる記録があります』
と指摘がくるのです。

特別便は、5千万件の記録と名寄せを行なって、該当しそうな方あてに送られています。
今回、この先生の氏名に似た記録があった為、送られたのだろうと思われます。

ですが、機械で打ち出したそのままを送っているところが、実態のようです。
もし、送る前に、人手による確認が行なわれていれば、
この方のところに送る必要のない事が分かったはず。

回答率が見込みを下回っている現実は、
回答する必要のない方にも、送られているところが、原因かと考えます。