被害厚年基金 銀行を提訴 

・・・AIJ年金詐欺事件 関係・・・

  

AIJ 投資顧問による年金詐欺事件で被害に遭った福岡市の厚生年金基金が14日、AIJの運用実態を把握していれば損失を回避できたなどとして、 基金の資産を管理していたりそな銀行と日本トラスティ・サービス信託銀行に約21億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かりました。
 

訴えたのは全九州電気工事業厚生年金基金(福岡)で、AIJ事件で基金側が銀行を提訴したのは初めてとみられます。

 
訴状によりますと、同基金は2005年7月、りそな銀と年金資産の信託契約を結び、AIJが運用するファンドを6億1千万円で取得後、06年10月に24億円を追加投資しました。

 

 09年3月に運用益を確定させるため、いったん解約し、10年4~12月に計約30億円を再投資しましたが、今年2月の事件発覚で投資額の大半が消失していることが判明し、回収が見込めるのは約1億4千万円にとどまるとのことです。

 

基金側は、りそな銀や事務の一部を委託された日本トラスティが、AIJ側の示す虚偽の運用成績に基づき同基金へ報告書を作成していたと指摘しています。

 

AIJ傘下のアイティーエム証券(東京)にはファンドの正確な財産状況や運用成績が記載された監査法人の監査報告書が届いており、両行が監査報告書を確認するなど資産を保全、管理する義務を果たしていれば、被害は防げたと主張しています。

 
事件の被害回復では、顧客基金から委任を受けた大手法律事務所が交渉を進めていますが、運用の失敗でAIJの預かり資産1458億円の大半が消失しており、回収可能なのは100億円程度とみられます。

 

  

 
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