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【零細業者の優遇制度を悪用、酒税免れる…群馬の造り酒屋】
6月24日15時50分配信 読売新聞


零細な酒類製造業者のための優遇税制を悪用し、酒税を免れたとして、群馬県の老舗の造り酒屋が関東信越国税局から約1900万円を追徴課税されていたことがわかった。


優遇対象となる新潟県の製造業者のブランド名で焼酎を生産し、その業者から出荷したように装って、実際は自ら卸売業者に出荷していた。
酒の免許業者の税制悪用が発覚するのは珍しい。


追徴課税されたのは、1941年創業の「美峰酒類」(群馬県高崎市)。

同社と、優遇税制の対象業者で不正に加担した「金升酒造」(新潟県新発田市)にはそれぞれ、罰金に相当する約400万円も科せられた。


美峰酒類が製造・販売していた焼酎は、サワーなどとして飲まれることが多い甲類焼酎で、業界関係者によると、芋焼酎などの乙類焼酎と違って味の差別化が図りにくく、コスト競争に陥りやすいという。


関係者によると、美峰はもともと、金升ブランドの焼酎を生産して新潟まで運んで金升に卸販売し、金升が小売店などに販売していた。

甲類焼酎の場合、年間販売量が1300キロ・リットル以下の業者は、酒税について租税特別措置法に基づき75%の軽減税率が適用され、金升はこの対象だった。


ところが、美峰は2008年4~5月、地元の群馬県内の酒類卸業者に販売するため、金升を通さずに直接、出荷する一方、帳簿上は美峰から金升に卸販売した形にしていた。

美峰が販売する甲類焼酎は年間1300キロ・リットルを超えていて軽減税率は適用されず、本来なら約1900万円の酒税を納める義務があった。

しかし、金升を通じて販売する形にしたことで、軽減税率が適用される金升が約1400万円を納税し、美峰は納税を免れていた。


一方、金升も利益の一部を得ていた。
また、美峰は焼酎を群馬から新潟に輸送したというウソの書類も作り、税務署に申告していた。


国税庁によると、甲類焼酎の製造量は、04年度は43万1000キロ・リットルだったが、年々減少し、07年度は40万2000キロ・リットルに。
アルコール消費自体が減り、「第3のビール」などの好調にも押されているという。


美峰酒類は「利幅が少なく、担当者が商売を優先するなど、認識の甘さがあった。法令順守を徹底したい。国税の指摘通り、全額を納付した」と話している。

金升酒造は「ノーコメント」としている。


【最終更新:6月24日15時50分】




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