一部の企業に対して今年から算定基礎届出の際に調査が行われているが、その手紙を貰ったが意味が解らないという会社から電話が入ったので説明にお伺いした(ワタシャ、年金機構の職員ジャないんだがナ!! まあ新規取引先になる可能性もあることだし、と思いながらも・・・)。
お話しした処、算定基礎届の意味を全く理解しておらず、月額変更届などは全くご存じないことがわかったので、その会社の社員データを使いながら算定基礎届と月額変更届の意味を一から説明するハメになった。今までは税理士さんからヤレと言われたことだけをやっており、その意味を全く理解していなかった。
しかし、その会社の賃金データとタイムカードを使って説明し検証していくうちに、二名ほど標準報酬月額が可笑しな従業員がいることがわかったので、突っ込んで社長に話しを聞くと、税理士からも同様の指摘をされたので税理士に賃金台帳の改ざんを依頼したら断られたことを白状し、それを私に依頼してきた。私が拒否したことは言うまでもないことだが、ただそこでお話しを打ち切ってしまうと会社のためにならないと考え、年金と社会保険のメリットを事例を交えて説明した。社長自身がもうじき60歳となり年金を受給できる年齢となるのでメリットを興味深く聞いてもらえた。
しかし、賃金台帳を改ざんしようとする邪悪なる考えを止めたかどうかは解らないまま終了した。大事に至らなければ良いのだが!!