安倍晋三首相は31日の参院本会議での代表質問に対する答弁で、実態は労働者派遣なのに業務請負契約を装う偽装請負について「悪質な違反が認められた事業主への厳格な対応などを徹底する」と述べ、不正常な労働状況の改善に取り組む考えを示した。共産党の市田忠義書記局長への答弁。

 また、同じ代表質問で、サービス残業について「監督指導を徹底し、労働基準法の順守を図るとともに、働き方の改革に力を注ぐ」と述べ、全廃を目指して全国の労働基準監督署などの指導を徹底する考えを示した。