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厚生労働省の諮問機関の中央最低賃金審議会の小委員会は、
例年、6月末より約1ヵ月間、
今年度の最低賃金の「目安」作りにとりかかります。

そして今月25日に2012年度の「目安」について報告がされました。

厚生労働省HP
「第37回中央最低賃金審議会資料」


「地域別最低賃金額の改定目安について」

≪現在の最低賃金≫
東京都  837円
神奈川県 836円

国は2010年の雇用戦略対話で
2020年までに全国の地域別の最低賃金800円に、
そして全国平均1000円を目標に掲げています。

ただ、その道はかなり険しく・・
今年度の試算では、時給で示す最低賃金の全国平均は
前年度比7円増の744円に上昇ですが、
上げ幅は東日本大震災の影響を受けた11年度並みの低水準に。

協議では労使の思惑の違いもはっきりと表れ、
逆転現象解消の難しさが浮き彫りになりました。

最低賃金が生活保護を下回る「逆転」は現在、
東京都など11都道府県で発生しています。
今年度の地域別の引き上げがどれぐらいの値になるか
気になるところですね。

今後は、各都道府県の労使代表らが審議会を開き、
目安を踏まえて地域ごとの最低賃金額を決まり、
実際の改定は10月ごろ実施される見通しです。

今回の報告で、据え置きという文言はなく、
どうしても引き上げは避けられそうにないので、
事業主にとってはとても頭の痛い話題です。