〈北海道新聞の記事です。〉
函館】市立函館病院(市立函病)は、厚生労働省が行った昨年度の全国救命救急センター診療体制の評価で、道内11施設中の最高点を初めて獲得した。救命救急専任医らスタッフの増員が高得点につながった。同病院の武山佳洋・救命救急センター長は「地方の施設が高評価を得たことはスタッフの励みになる。診療体制はもちろん、医療水準の向上にも取り組みたい」と喜んでいる。
 救命救急センターは心停止や心不全などで生命が危険な重篤患者に対応するため、24時間365日体制をとる施設。厚労省は2000年度から、救命救急指導医の有無や専任医師数など37項目を評価し結果を公表しており、09年度からは診療体制をより向上させようと評価を点数化した。
 市立函病の昨年度の評価は101点満点のうち、前年度より8点高い81点。10年度までは2年連続で手稲渓仁会病院(札幌)に次ぐ道内2位だった。市立函病によると、昨年度は救命救急専任医を3人から6人に倍増。さらに患者の転院や病棟変更を調整する専任スタッフ1人を配置したことが点数を押し上げた。
 市立函病の救命救急センターは1981年に指定を受け、渡島・檜山管内から患者を受け入れている。昨年度の受け入れは重篤患者が1184人、救急車が4662台で、いずれも道内11施設の中で最多だった。(田中雅章)


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