厚生労働省は、職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた取り組みを推進するため、企業の中でパワーハラスメント対策に取り組む際の参考になるよう、「パワーハラスメント対策導入マニュアル~予防から事後対応までサポートガイド~」を作成しました。

 パワーハラスメントについては、80%以上の企業が「職場のパワハラ対策は経営上の重要な課題である」と考えていますが、予防・解決のための取組を行っている企業は全体の45.4%です。特に、従業員数100人未満の企業では18.2%に留まり、約20%の企業が「現在は行っていないが取組を検討中」と回答しています。(「職場のパワーハラスメントに関する実態調査」平成24年度)

 今回のマニュアルは、6か月で一通りのメニューが導入できるモデルプラン(下記1~7)の実施について、20社の企業の協力のもと、そのフィードバックを参考に作成したものということです。これらのモデルプランのメニューごとにポイントを解説したのがマニュアルの主要部分となります。また、マニュアルには、従業員アンケート調査のひな形、研修用資料、パワハラ相談対応者が使える相談記録票など、参考資料も豊富に収録しています。

【モデルプランの内容】
 1.企業トップからのメッセージの発信
 2.ガイドラインや就業規則などの社内ルールの作成
 3.従業員アンケートによるパワハラの実態把握
 4.管理職研修・従業員研修の実施
 5.会社の方針についての社内周知
 6.相談窓口や対応責任者を決めるなどの相談・解決の場の設置
 7.行為者に対する再発防止研修

 このパワハラ対策導入マニュアルは、下記のポータルサイト「あかるい職場応援団」から無料でダウンロードできます。

 
パワハラ対策総合情報サイト「あかるい職場応援団」
http://no-pawahara.mhlw.go.jp/download