私たち士業を、顧問として契約してくれるお客様は、中小企業が多いかと思います。

今までは求人数が少なく、こういった規模の企業にも求職者が応募してくれていました。しかし、このところ、採用は全国的に拡大基調です。

私の地元愛知はもともと、全国屈指の高求人倍率ですが、このところバブルの勢いで、さらなる人手不足状態です。

顧問先でも、人が集まらず、困ってみえます。
社長と奥様、あとはパートさん6人、という規模のお客様です。
今はいわゆる正社員はおりません。
事業自体は、現状体制で何とか回ります。しかし、緊急時、将来的展望、を考慮すると、このままでは良くないのです。

30代以下の若手を第一希望で考えてみえますが、なかなか有望な人が来ないし、定着しないのです。現在、正社員がいないと言いましたが、過去にはいました。
しかし、入社当時の熱意はだんだん薄れ、辞めてしまいます。
<これが中小企業の悩みの根本です>

名古屋の名南経営の先輩社労士が「ビジネスガイド」でおっしゃってみえました。
「キャリア不足症候群」
大学を卒業して、夢を持って働いてきたが、30歳を過ぎて将来を考えた時、ふと、現実のポジションに不満を感じ退職に至る、という思考です。
よく分かります。
対策としては、だんだんと上の職位に上げていく事、だそうです。
しかし、中小企業ではどうにもなりません。

今日、パートさんの社員化、を尋ねてみましたが、定年前後の男性中心で構成しているこちらの会社のパートさんは、難しい事を嫌がるそうです。
単純な繰り返し業務を、平穏にたんたんとこなしていく事を一番望んでいる方ばかりだそうです。

やっぱり求人をかけるしかないのだなあ、とつくづく感じました。
せめて、私が声をかけてあげられた事は「社員さんが満足して働ける労働環境をお作りします」という言葉でした。

こちらのお客様にお伺いして、やっと3ヶ月。
まだ、社員さんのお顔を拝見していません。
なんとか、いい方が、入ってくる事を切に願います。