さすがに11月。グッと冷え込む日が増えて来ましたね。樹木も紅葉をはじめ美しい季節でもあります。
先日、複数のお取引企業様で、出産で退社してゆく有能な女性社員に付いて、対策は無いかご相談を受けました。
いずれの企業様も、出産育児に付いては、出産育児一時金・出産手当金・育児休業給付金などの給付金のある事に加え、出産育児で休業する従業員にかかわる助成金制度がある事をご存知ではありませんでした。
出産育児で退職した女性も、育児が一段落すれば、多くの場合社会復帰しています。
そして多くの場合、以前より低い待遇に甘んじています。
会社にとっては、みすみす有能な社員を他社に奪われ、ご本人にとっては冷遇に耐える結果になって居ます。
育児休業期間は会社も従業員も、負担の大きい社会保険料は免除されます。産前産後の休暇中もこれに倣うことが、本年8月に決定しました。会社に籍を残すためのコストは、高くはありません。
出産イクオール退職の必然性は無いと思います。出産育児期間を休業して頂き、一段落して仕事に復帰して頂ければ、会社もご本人も好都合なのではないでしょうか。
出来れば、休業中および復職後の諸制度を用意して、復職を容易にするようにすれば、ご本人のやる気と共に、彼女に続く女性社員のモチベーションは大きくアップし、会社の業績向上に寄与すると思います。また、対策によっては雇用保険から助成金が支給されます。もし、出産退社が恒常化しているのなら、検討されてはいかがでしょうか。
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