スタッフBです♪

今日12月2日は、「社会保険労務士の日」。
各地で年金や労働に関する無料相談会など開催しています。
http://www.aichi-sr.or.jp/seminar/2009102313204109.html

もしかしたら、お近くで会場をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

ちなみに、昭和43年に社会保険労務士法が施行したことを記念した日だそうです。

先日、
新聞にこんな記事が出ていました。
・・・・・・
「精神障害、労災審査短縮へ」(日本経済新聞2010年11月29日朝刊)
仕事のストレスで発症したうつ病など精神障害の労災認定について、厚生労働省が専門家による検討会を立ち上げ、認定までの期間短縮に向けた議論を進めている。
・・・・・・

支給決定まで現状では平均8.7カ月ほどかかっており、今後はそれを半年程度までに縮めたい考えだそうです。来年夏に報告書がまとめられ、精神障害の認定指針(労働基準局長の通知)が改定される予定だとか。(すでに数回、専門検討会が開催されています)

昨年4月の改正では、パワハラによる精神疾患の増加も受けて、「達成困難なノルマ」「嫌がらせやいじめ」なども障害の原因となる出来事として、認定の対象が拡大されました。
詳しくは、精神障害による労災認定のリーフレットをどうぞ↓
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-15.pdf

さて、私
昨日、労働局の開催するセミナーに参加してきました。

オフィス石野のHPトップの
「WHAT‘S NEW&INFORMATION」でもお知らせした
「労使紛争自主解決支援セミナー」です。
http://www.aichi-rodo.go.jp/ivent/docs/10-10-01-1w.pdf

今回は、弁護士の先生による
「メンタルヘルス等の諸問題について」と題する講演会でした。
主に、事業主さま、人事担当者さま向けのものだと思いますが、
大勢の方(200名超え?)が参加されており、関心の高さを実感しました。

精神障害による労災請求件数は、ここ数年ものすごい伸びを示しています。
平成21年度においては、1,136件で前年度22.5%増加しています。
ただし、支給決定件数は、234件で前年度13.0%減少している状況です。
(請求と支給決定は、年度内に処理されたものなので同一事案とは限らない)

厚生労働省の労災補償状況の資料は、以下↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006kgm.html

請求は極めて多くなっているけれど、
支給決定はそれほど増えていないようですね。
ただ請求件数の増加は、今後も続くものと思われます。

ちなみに今から10年前、
平成11年度の精神障害による労災請求件数は、155件でしたから、
およそ8倍弱、請求が増えているということになりますね。

講演会では
安全配慮義務について法律や判例をまじえての話のあと、実務面からの諸問題への具体的な対応策について話がありました。

当事務所でも就業規則作成の際、トピックとして挙がることの多い
「採用時の申告」や「休職規定」についての話もあり、実務で見聞きする内容
だっただけに、理解しやすく有意義なセミナーでした。

質疑では、人事担当者さまと思われる方から、休職や病歴に関しての質問があがり、実際問題どこまでどう対応していくのかについて、現場の判断も難しいものであると感じました。

今回、弁護士の先生が、「パワハラを定義する法規範はないけれど、相手への思いやりがあるかが、ひとつの判断基準となるのではないか」とおっしゃっていました。人間関係によっては、能力を高めることもあるし、あるいは逆に能力を活かせないこともあります。
よりよく働くためには何が必要なのか、考えるきっかけとなったセミナーでした。

有益情報も随時アップしています!
オフィス石野のHPはこちら→http://www.of-i.jp/