洋麺屋五右衛門など外食チェーン店を経営する日本レストランシステム(株)(渋谷区、約420店舗展開)がパート・アルバイト(約5200名)への変形労働時間制の適用を2011年5月16日より廃止することを首都圏青年ユニオンに回答した。
2009年6月、洋麺屋五右衛門のアルバイト店員Sさん(首都圏青年ユニオン組合員)が団体交渉の中で、残業代が削られていることに気づき、未払い残業代の支払い変形労働時間制の運用(時間給で働くパート・アルバイトへの適用)の違法性について提訴。ー2010年4月、東京地裁は変形労働時間制を無効とし、未払い残業代+労基法に基づく懲罰的損害金など計12万3千円の支払いを命じた。
会社側が控訴したが、2010年8月24日東京高裁で会社側が労基法を遵守することを約して和解成立していた。
その後、首都圏青年ユニオンが2010年9月14日、会社側に申し入れた書面に対する回答が今回の決定である。

◇首都圏青年ユニオンは、2006年11月、牛丼チェーン「すき家」を経営するゼンショーでもアルバイト・パート従業員(1万名)に対する変形労働時間制の適用廃止を認めさせている。