中小の厚年基金 積立不足9割

 

・・・AIJ問題 14基金が監視下の指定基金・・・

 

 

AIJの顧客に多い総合型の厚生年金基金は財政状況の深刻なところが多く、積み立て不足を埋める資金がないのが実情です。

 

 

企業年金連合会によりますと、総合型の厚年基金のうち年金給付に必要な積立金を持っていた基金は9%だけで、9割強が積み立て不足でした。

 

 

厚年基金は公的年金の一部を代行運用するため、運用で損失を抱えると公的年金部分も穴埋めせねばならず、母体企業の負担は重くなります。

 

 

負担を逃れようと、2000年代に入ると企業が厚年基金を解散したり、代行運用のない確定給付企業年金に衣替えしたりする動きが広がりました。

 

 

しかし、解散も代行運用のない年金への衣替えも、まず積み立て不足の穴埋めが必要なため、中小企業の集まる総合型の厚年基金の多くは企業側に余裕はありません。

 

 

積立金が大幅に足りないため「財政危機」と厚労省が指定した「指定基金」の大半は総合型です。

 

 

昨年12月7日時点でAIJ投資顧問に資金を委託していた81の厚生年金基金でも、14基金は厚生労働省の監視下にある指定基金で、すべて総合型です。

 

 

総合型は参加する企業間の意見統一が難しいという構造問題も抱えています。

 

 

 

 

 

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