全部で11項目の設問ある中の気になる項目を見てみたいと思います。
 日々の生活の中での「生活満足度」についても幸福度を測る尺度の一つです。この調査によれば、自分の生活に満足していると答えた人は40%、また今後の満足度の予想を聞いたところ、これも同様に40%とのことでOECD加盟国中最下位の結果となっています。同様に「生活満足度」について、日々の暮らしの中で、生活苦、心配ごと、悲しみ等が心の中で多くを占めているのか、それとも安心、仕事の業績に対する誇り、喜び等が多くを占めているのかを問うたものですが、後者の方が多いと答えたものが68%あったが、この数値もOECDの72%を下回っている。
 これらのことから過半近くの人々は、将来に不安を抱えながら生活を送っていることが伺えます。原因の一つとして、失業率の上昇、若人の就職難、相対的貧困率(全国民における低所得者の割合のことで、全国民の所得の中央値(07年は1人あたり年間228万円)の半分(114万円=貧困線)より低い人がどれだけいるかをあらわした数値)などが背景にあるものと考えられます。
                    つづく