今日は、仕事の合間に神戸地裁で開かれたY氏の債権者集会に出席してきました。
Y氏とは、ちょうど阪神大震災の約1カ月後知り合い、同い年ということもあって、彼の経営するお店の顧問として以来10年以上のお付き合いでした。昨年従業員をすべて解雇され、今回自己破産の申立てとなったもので、私も一個人として、いくばくかの金銭を貸していた為、債権者として出席したものであります。
幸いにもこれまで、このような債権者集会を経験することなく社労士業をやってこれましたので、一度経験しておこうという気持ちと、なぜ彼が莫大な借金を背負うことになってしまったのか、どうしても納得がいかず、その説明を聞きたく出席しました。
しかし、管財人の方の説明はごく簡単に経緯を述べられただけ、出席された債権者の方も既にあきらめ気分で、淡々と次回の日時が裁判官の方から述べられ、閉会となっただけでした。閉会後質問のある方は、外で待つようにとのことでしたので、しばらく一人外で待っていました。何とかさらに詳しく聞こうと管財人の方に食い下がったのですが、詳しいことは自分にもわからない、と迷惑そうに事務的に言われたものであります。
現状、裁判所には、自己破産の申立てが殺到していると聞いたことがあります。事務的に済ませないとさばき切れないのかもしれません。真面目にこつこつとローンを返済している自分の身があわれに感じましたが、こういう世の中だからこそ、自分はやはり信用を大事にしていこうと思います。自分を信頼してくださっている皆さまを裏切ることは絶対にしてはならないと、自分に言い聞かせながら、神戸地裁の門を後にしたのでありました。