スタッフBです♪

名古屋では台風は、あっけなく過ぎ去り、
子どもたちの夏休みが始まりました。毎日お弁当生活です。
息子は中学生なので、毎日ドカ弁(ドデカ弁当)。容量が多いので、詰めるのも
大変デス。土日も部活なので、休みなし・・・耐えられるのかしら、私。

さて、7月6日の厚生労働省・社会保障審議会医療部会にて、
国がこれまで「4疾病」として重点的に取り組んできた「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」に、新たに「精神疾患」が加えられて「5疾病」とする方針が了承されたそうです。

http://kokoro.mhlw.go.jp/now/

6日に開催された医療部会の資料をみていると、平成20年の調査では、医療機関にかかっている患者数は、糖尿病が237万人、がんは152万人なのに対して、精神疾患では323万人に上ります。つまり4大疾病の患者を大きく上回っています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001hx9n-att/2r9852000001hxcp.pdf(PDFの124ページ参照)
そしてまた、糖尿病、がん、虚血性疾患は、微増あるいは減少傾向にあるのに、精神疾患は平成11年の204万人から調査をするごとに右肩あがり・・・なのです。
(平成11年→204万人、平成14年→258万人 平成17年→303万人 平成20年→323万人)

精神疾患の外来患者は、躁うつ病などの気分障害とアルツハイマーが増加傾向にあるとのこと。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001hx9n-att/2r9852000001hxcp.pdf
(PDFの128ページ)


職場におけるうつ病の増加とともに、高齢化による認知症患者の増加など、精神疾患は国民に広く関わる疾患となってしまったのですね。

精神疾患による死亡者数は、1.1万人といわれますが(平成21年の人口動態統計より)、自殺者の約9割は、何らかの精神疾患に罹患していたとされると報告されています。ニュースなどでよくとりあげられるので、ご存じの方も多いと思いますが、平成22年の日本における年間自殺者数は、3.1万人。平成10年に3万人を超えて以降、下回ったことがないのです。

患者数の増加、死亡数の現状から、このたび精神疾患が医療機関との連携の必要性が取り上げられ、新たに医療計画に記載すべき疾病に加えられることになりました。

国の重点政策と位置付けられ、基本指針となったことから今後、この指針を基に都道府県は地域医療の基本方針となる医療計画を作成していくことになります。

医療計画は5年に1度見直され、次回は13年に見直す都道府県が多いとのこと。
精神疾患患者を減らすための対策が打ち出されることでしょう。

メンタルヘルスは、早期発見、早期治療が肝要。
そして何より重要なのは、「予防」です。

今回の見直しによって、効果が発揮され、
ひとりでも多くの人が、健やかな人生を送れることを願ってやみません。

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