こんにちは。オフィス石野いしのです。
さて、本日は派遣法改正に関して、なんか変!と思ったことを・・・。

ねじれ国会やなんやかんやで、法案先送りが続いている派遣法改正案ですが、本当にこの法律案、「こんなの誰のための法律改正なの?これで労働者は今よりも幸せになれるの?」と思うことが多いです。

特に私が気になっているのは、「登録型派遣の禁止」「製造派遣の禁止」について。
社会的ニーズは、非常に大きいことがわかっているのに、何故に法律で「禁止」にまで
してしまうのか!?

「派遣を禁止」にさえすれば、世の中全員が正社員化する・・っていうことにはならず、
企業は「期間雇用」や「請負」「委託」で何とか雇用調整を図るようにシフトしています。でも、現実には労使ともに「それはそれで問題が多い」と思っているのではないでしょうか。

しかも。先日、条文を読んでいて気がついたのですが、「登録型派遣の禁止」や「製造派遣の禁止」は、60歳以降の労働者には適用されないようです。
これって、
60歳以降⇒リタイヤ世代⇒だから不安定な雇用でも良しとしよう⇒生活費全部を年金アテにされるのも大変だし⇒やっぱり60歳以降には少しでも多く雇用の受け皿を作っておくか・・・
というお上(政府)の思惑が見え隠れしているような気がして、なんかイヤな感じがするんですよね~。はっきり言うと「小ズルさ」みたいなものを感じる(怒)

私自身は高齢者雇用も大事だけど、今は若者が働く選択肢を一つでも二つでも増やしておいてほしいと願っています。働くことができない・・って本当にいろいろなものをその人から奪ってしまうから、未来ある若い人たちが働く機会を失っているというのは本当に心が痛みます。

「今は仕事があるけど、いつまであるかはわからない」
残念ながら、どんな年代の人にとっても、きっと今後もこのような不安定な雇用環境は続くことでしょう。
であれば、現実を見て、それに見合った社会システムを作り直すことに注力して頂きたい!!
「仕事なくしちゃったけど、未来までなくさない」
この希望が大事なんです。

迷走しまくりの派遣法改正案を見るにつけ、そう思う今日この頃です。