こんにちは。オフィス石野いしのです。
なんだか今日は春らしい雰囲気ですね。
昨日までブルブルと震えていたのが、嘘のようです。
さすが・・明日は立春!

さて、今日のブログのタイトルですが、先週の金・土と2日間、
愛知県社会保険労務士会の主催で
「労働紛争解決のあっせん人研修」を
受けてきたので、そのお話を・・・。

でも、社労士でない方には「なんじゃそれ?」ですね。

平成21年9月から愛知県社会保険労務士会では、
裁判以外の場で、気軽に、迅速に、
労使トラブルの解決を図るための仲裁センターとして
「社労士会労働紛争解決センター愛知」を設置しました。

この手続は、裁判とはちがって、どちらかに白黒を
はっきりつける趣旨のものではありません。

あくまで、双方の落とし所をどう見つけるか。
お互いに納得できるポイントはあるのか、ないのか。

双方の意見を公平に聞きながら、
解決の道を探るためのお手伝いです。

研修では、実際にロールプレイングも行い、
・申立人(あっせんを申しこんだ人)
・相手方(あっせんに呼び出された人)
・あっせん人(双方の仲裁役)
の3役を全て体験してきました。

普通、このような当事者のもめごとを仲裁する場合、
申立人と相手方は直接顔を合わさないように
別々に仲裁役が話を聞く「別席方式」が主流です。

しかし、今回の研修ロープレでは
あえて当事者を同じテーブルにつかせて、直接話をさせる
「同席方式」で行うこととなりました。

これ、ちょっとスゴクないですか?
元々、もめてる二人が目の前でガチンコ勝負を始めるんですよ!

ロープレとはいえ、全員、本気モード全開!
申立人も相手方も、一歩もひかず!の状態です。
これを仲裁役がどう料理するか・・が腕の見せ所(というか至難の業なんですが)。

私も
・同じ商店街の老舗店主から理不尽な要求(?)をされて、
 困惑しているタコ焼き屋の主人
  「立場の弱い者からは、強い相手になかなかモノ申せない悔しさ」

・外国人エンジニアに残業代を払わない会社の社長
 「経営者としての損得の駆け引き」

・労働者(雇止めをされたパートさん)と会社(専務)を仲裁するあっせん人
 「どっちも自分に都合の良いことしか言ってないのでは?」

など、いろいろな役どころを経験することによって、
役柄上のいろんな気持ち、思いを体感することができて、
とても勉強になった2日間でした。

しかし、社労士がみんなあんなに演技上手とは知らなかった~(汗)!!
いろんな先生の迫真の演技も見られ、いろんな意味で有意義な研修でした。


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