早いもので、新しい年が明けたと思ったら、もう1月も中旬。
今年は連日の極寒ですが、ふと気が付けば春の足音ももうすぐ聞こえてくるのかもしれません。

 ところで、以前このブログの話題でも少し触れたことがありますが、今年の元旦にわたしにとっての初めての姪が誕生致しました!お正月からめでたいことです。
出産したのはわたしの妹ですが、出産前には妹が勤務先より渡された、出産育児関係の諸書類の書き方などをいろいろと聞かれました。それらの書類を見ていると、その中に、「出産育児一時金支給申請書」があるではありませんか。
妹が出産するのは都内にあるそれなりの規模の総合病院です。
当然、出産育児一時金は直接払い制度を利用しているだろうから、勤務先の担当者が間違えて渡してしまったのだろうと思いました。
しかし、妹曰く、この書類は病院から提出するよう求められたのこと。かなり不審に思いましたが、妹の勤務先の担当者を装って、その総合病院へ直接払い制度の利用を確認してみました。
そうすると驚いたことに、そちらの総合病院では直接払い制度は検討中、現在は従来の出産一時金の申請書で請求してほしいとのことでした。
直接払い制度を利用していないのは、小さな産院等だけかと思っていましたが規模のある総合病院でもいまだ導入していないことにびっくりしました。
 しかし、直接払い制度は医療機関には意外と不評&負担だったのかもしれません。
今年の4月から出産育児一時金制度が見直され、「直接払い制度」のほかに、「受取代理制度」が制度化される予定です。これは、妊婦などが加入する健康保険組合等へ出産育児一時金の請求を行う際、出産した医療機関等にその受け取りを委任することにより医療機関等へ直接出産育児一時金が支給される といった内容になりそうだということです。
年間の分娩件数100件以下などの小規模診療所などは、新設される「受取代理制度」を利用することになる予定だとも。
被保険者にしても、医療機関窓口で一度に高額の金額を支払うというのはそれを用意するのはなかなか大変なことです。「直接支払制度」または新しい「受取代理制度」いろいろと選択肢が増え、被保険者、医療機関ともに負担がより少なくなるのはよいことだと思います。ただ、社会保険事務にかかわる者としては、制度をすっきりさせて欲しい、というのもまた一つの願いなのですが・・。